小山コータローのブログ

小山コータローが描いた漫画を掲載していきます

こんにちは! このブログでは過去作を載せております。

2021年05月

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数字って混ざりますよね。

ギャグ漫画作家小山コータローです。

このブログでは、過去作を挙げておりましたがたまには何かブログらしいことをしたいと思い、それならば自分の大好きなネタを紹介しようと今回の企画を立ち上げました。

今回はタイトルにある通りですが、もっと細かく言えば

「M-1の最終決戦には惜しくも残れなかったが、僕はもう優勝でいいくらい好きなネタ」

という意味です。前置きはこんなところにして、早速本題へ。

今回紹介するネタはこちら。

M-1グランプリ2008年にダイアンさんが披露した「サンタクロース」

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という漫才です。

僕はこの漫才を見た時、嫉妬を超えて「すげー!」と思いました。


まず設定ですが、ボケの西澤さんが「クリスマスってなにしてええかわからん」から入ります。

そこでツッコミの津田さんが「サンタクロースからのプレゼントとかあるやん」

そこで西澤さんが「サンタクロースって何?」

と、この会話でまずサンタクロースを知らない男という設定の説明をしています。

ここからのボケは「サンタクロースを知らない人ってそういう発想になるのか?」という、基本的には存在しない人の思考を言語化していく面白さがあります。

ここも単純なボケではなくて、あくまでもサンタクロースを知らないせいで結果的にボケになっているという作りになっています。ここも目立たないけど実は秀逸。


そしてなにより構成がめちゃくちゃ素晴らしい。設定が面白いので、それ一本で行けるんですけどちゃんとこの流れの中でももう一度裏切りがあります。

漫才の流れは、

まずサンタクロースを知らない西澤さん→

サンタクロースを知らない人に初めて会った津田さんが一生懸命説明→

西澤さんが疑問点を投げかける→

津田さんが一生懸命説明…

です。しかし後半、視聴者側もおそらく気付いていない問題がでてくるわけです。ここに僕は痺れました。

ここまで津田さんが熱量をこめて説明した、夜にこっそりやってきてプレゼントをくれるサンタクロースは存在しないというジレンマです。

これをめちゃくちゃ上手く使っているのです。

サンタクロースについて色々と説明を受けた西澤さんは、知らなかった事を後悔し、今年のクリスマスは絶対プレゼント貰おうと意気込みます。

その想いを目の当たりにした津田さん自身もそのジレンマに気付き、西澤さんに申し訳なさそうに言います。

「ごめん今説明したサンタクロースってホンマはおれへんねん」

この漫才においてこの言葉がめちゃくちゃキーワードで「存在を知っている」と「実在する」の違いを気づかせないように話が進行していき、最後にこの差異に気づくというかなり巧妙なシステムなのです。

この漫才は本当に凄いと思っていて、定期的に言ってます。

13年前にこの漫才があったことも凄い事だし、今尚輝いている漫才です。もっと話題にのぼるべきだとと思うんですけど、意外とそう言う声を聞くことがあまりないので悔しいくらいです。

もしまだ見たことなくて気になったら、アマゾンプライムで過去のM-1が観れるのでぜひ見てみてください!

ちなみにダイアンさんは今「よなよな」というラジオや、YouTubeチャンネルをやってますがどれもめちゃくちゃ面白いのでぜひ見てみてください。

ダイアン公式YouTubeチャンネル

https://youtube.com/channel/UCWpDV9u0M6H1Lu0AgdUU3Iw


では!

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